きもので歩きたい宇和島(南予)の素敵な場所紹介

 
 宇和島は伊達十万石の城下町です。お城ときものの似合う素敵な街なので是非、ご訪問ください。
 素敵な場所をご紹介します。            きものを楽しむ会会長 藤井 文子
 
1) 天赦園と伊達博物館
 天赦園は伊達家の大名庭園で春雨亭という名のお茶室もあります。おきもので歩くにも丁度良い広さで、藤や菖蒲の季節にはお庭の散策が楽しくなります。すぐ近くには伊達博物館があります。教科書にも載っている豊臣秀吉の掛け軸に驚かされます。

天赦園

天赦園

 
2) 金剛山 大隆寺、竜華山 等覚寺
 二つのお寺はすぐ近くにあり、桜ともみじの季節が最高です。竜華山には初代藩主伊達秀宗のお墓があります。また、金剛山には秀宗夫人のお墓があり、なぜ別々に葬られたのかは知りませんが、歴史の妙を想像するのも趣があります。金剛山入り口前の階段を上がると「おたまや様」と呼ばれる山家清兵衛(伊達秀宗の家臣)の墓があります。その建物に施された彫り物は見ごたえがあります。観光コースには入っていないのか、見学している人を見たことはありませんが、花鳥風月、野菜や動物など多種類の見事な彫り物が迎えてくれます。おきものの柄にしたいくらいです。
金剛山 大隆寺

金剛山 大隆寺


竜華山 等覚寺

竜華山 等覚寺


3) 宇和島城
 宇和島城は現存12天守の一つで、お城好きにはファンが多いようです。お城をバックにしたおきものでの記念撮影が絵になります。ボランティアの方がお城の中も説明してくださいます。石垣や植物も見る値打ちがありますが、上り坂を天守閣まで歩いて、10分程度かかるので健脚向きですね。
宇和島城

宇和島城


4) 辰野川沿いをぶらぶらとして木屋旅館
 野川からJR宇和島駅に向かって流れる辰野川は川べりに桜の木が植えられ、風情があります。色とりどりの橋がかけられ、周りの住宅から生活のにおいも感じられます。特に何があるわけでもありませんが、お散歩に最適なコースです。途中、素敵な喫茶店でも見つけてお茶を飲むのもいいですね。
 木屋旅館は100年前の建物で、司馬遼太郎や五木寛之も宿泊した老舗旅館です。2012年にリニューアルオープンします。人数が増えるほど宿泊料金が安くなるので、お友達と宿泊するならお奨めです。文化人が愛した旅館できものを着てくつろぐのもいいですね。
辰野川沿い

辰野川沿い


木屋旅館

木屋旅館

 
5) 商店街で呉服屋さんへ
 宇和島の商店街は、最近、は空き店舗も増加し、活気が失われつつあるのが残念です。しかし、商店街の利点は屋根があって、雨降りでも快適であることです。きもので雨に会うとちょっと悲しくなりますが、商店街ならルンルン気分!また、宇和島の商店街には数件の呉服屋さんが健在です。おきものでのぞけば、お店の方にも喜んでいただけるでしょうね。また、第一土曜日の10時からは「なんなんよ」という市も開かれており、おきもので来た方には得点がありますよ。
 
6) ちょっと足を伸ばして三間町 毛利家
 旧庄屋毛利家は三間町にある古民家です。自由に見学が可能ですし、貸しきって、お食事など持ち込みも可能です。秋には干し柿が軒先から吊るされ、囲炉裏を囲んでのおしゃべりも弾みそうです。木綿のきものが似合いそうですね。また、少し離れますが、三間町宮野下商店街にある造り酒屋で今に伝わる日本酒を買い求めるのも、きものがぴったりはまります。
毛利家(茅葺屋根の古民家)

毛利家(茅葺屋根の古民家)

 
7) ちょっと足を伸ばして津島町 酒蔵 南楽園
 津島町の商店街の奥にある酒蔵は、酒造りの道具も残り、趣ある場所です。近くの酒屋さんでは津島町で作られた、どぶろくも売られています。少し離れますが、南楽園は梅や菖蒲がきれいな日本庭園です。夏には風鈴祭りもあり、浴衣で訪れてみたいですね。
酒蔵

酒蔵


8) ちょっと足を伸ばして松野町「不器男記念館
 芝不器男は松野町出身の大正・昭和の俳人です。その生家が記念館となっています。落ち着いたたたずまいとお庭が、日常の雑踏を忘れさせてくれます。「俳句の小みち」を歩いてみるのも良いかもしれません。古い町並みには、昔ながらの造り酒屋や田園風景が楽しめます。不器男作「あなたなる夜雨の葛のあなたかな」
 
 
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